今回は、大型インパクトレンチ、エアーツールを使用する時、目立たないですが、非常に重要なアイテムの一つを紹介いたします。近日、レッカー作業を行うにあたり、タイヤ交換、シャフトの脱着など、エアーツールを使用すれば短時間で作業ができ、作業時間を大きく短縮できます。またエアー制御の部品が増えることで、レッカー車の装備としてエアータンクを装備、またはコンプレッサーを搭載するようになってきました。しかし、スペースの問題で巨大な容量のエアータンクを積むことはなかなかできません。となれば限られたエアーを効率よく利用することが必要になってきます。効率を考える上でホースを太くしたりしますが、手軽に大きく改善できる方法があります。
エアータンクより出た空気はまず、大体10気圧前後に調圧されます、シンプルな経路でも第一カプラー、エアーホース、第二カプラー経て、そしてエアー工具を動かします。この経路間で抵抗を受け、能力が低下することを圧力損失といい、この経路が多ければ多いほど低下していきます。電気抵抗、電圧降下と同様によく言われることですが、エアー工具を使用する時に空気の圧力と流量が損失し、エアータンクから排出された10気圧のスペックが手元の工具に発揮できないということです。